私が「なちこ時計」に感じた「こだわり」をレビューしてみる

2018/08/16

どんなアプリでも制作者の「拘り」があるはずです。それにユーザーである私は気づけなかったことが多く、素晴らしいものを多く見逃してきたのかもしれません。

私は今までいくつかのアプリをレビューしてきましたが、概して目的が明確でかつシンプルなアプリというものは非常にレビューが書きやすいです。この「なちこ時計」もそれにあたります。

iTunes なちこ時計 DANMARKlock

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普段から付き合いのある方の作ったアプリだからどうのこうのというわけではあまりなく(ちょっとはある)、単純に、シンプルさの中に強烈な拘りを感じたので、このレビューを書いています。今日はいつもとちょっと視点を変えて、その拘りに対してレビューしたいと思っています。

iPhoneアプリで最近よく感じられることがあります、それは「ユーザーへの愛」です。小恥ずかしくなるような話ではありますが、「なちこ時計」の場合、それはすべて「アプリの細部への拘り」で表現されているのではないでしょうか?

今回は機能説明は一切省き(起動させれば時計が機能するんですから必要ないでしょう)、あくまでも個人的な視点でその「拘り」がどこにあるのかを書いてみようと思います。

名前にこだわった

当初、アプリの開発中に私は「でんまーくろっく」がリリースされると聞いていた。しかし、紆余曲折があって結局「なちこ時計」となった。これには深い理由があるらしい。

【報告】でんまーくろっく、もとい『なちこ時計』あぷすと申請しました!
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begejstring for DANMARK

つまり、ホーム画面に表示されるアイコンと同じくらいタイトルがきちんと見えるよう、また、タイトルを覚えてもらえるよう配慮したわけですね。しかも「なしこ」ではなく「なちこ」でゴーサインを出した @nashiko_ さんも凄いと思います。

アイコンにこだわった

iTunes

アプリの売り上げの何割かに影響すると言われているアイコンですが、なんともかわいい感じになっております。アプリそのものの内容を反映してのアイコンというとなかなか難しいのではないでしょうか?彼女のブログサイトを連想させるデザインになってうまくマッチしています。そして、このアプリの主役でもある赤い明太子の赤ちゃん。とにかくこのアプリには強烈に「赤」への拘りを感じるわけです。(実はブログはピンクなのではありますが(笑))

明太子にこだわった

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昨年の秋頃からiPhoneBBSで盛り上がっていた、「明太子アプリ」で、突如現れた神キャラクター「なちこ」。BBSで盛り上がっているメンツにはアイドル的存在でした。イラストは @gakushi さんが描かれたとのことですが、このイラストも徐々に進化を遂げ今の形になっているそうです。なちこデビュー当初は頭に何も被っていなくて、今見るとなんだか頭が寂しい感じがします。この間お会いしたときも彼女は帽子を被っていました。そういう拘りもあるんだなぁと感じました。

時計デザインとセリフにこだわった

これだけデジタルとアナログを融合された時計アプリは他になかったのではないだろうか。一見単なるデジタル時計なんですが、実は違う。

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デジタル部分にも徐々に時間が変わっていくんだよという雰囲気を持たせていますし、デンマーク国旗をあしらったあの十字が徐々に移動していく感じはアナログ時計そのものです。1つの時計ではありますが、その中の「秒」を表現する手法が非常に面白かったです。また、00秒には画面が自動的にフラッシュする機能が搭載されているようですね。また、この元デザインは現でんまーく♪王国の総帥であらせられます、@butuyokumania さんが作ったものだそうです。このデザインをいかに踏襲して時計に落とし込んでいくか。このあたりが一番大変だったのではないかと思います。

そして画面右下にいるかわいい明太子の赤ちゃん。これこそがこのアプリのタイトルにもなっている「なちこ」です。かわいがってあげましょう。

そうです。この「なちこ」が勝手にいろいろとしゃべるのです。このセリフがほんと色々言う訳なんですが、だいたい15秒ごとに色々とつぶやいてくれます。

元気が出るような言葉とか、好きなモノ?ちょっと意味不明なものもあったりしますが、これが「なちこ」なんだと思わせてくれるような楽しさがあります。00秒には時間をつぶやいてくれます。たまーに、今日の曜日もつぶやくようですよ。つまり1分に3つのセリフをつぶやいてくれるわけです。どなたかコンプしませんか?そう考えるとずっと眺めてしまったりするわけです。

これをプログラムで表現しきった @cqa02303 さんも素晴らしい!どんなやりとりがあったんでしょうねぇ。アプリリリース後ですので、開発後記みたいなのも期待したいところです。

タップする楽しみにこだわった

せっかくのiPhoneなんだからタップして何らかの反応がないと面白くない!と考えたのではないでしょうか?やはりせっかく「なちこ」がいるので、弄りたくなりますよね。

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触った瞬間にバイブと共に「なちこ」が巨大化しますw これには驚いた。iPhoneユーザーなら説明するまでもなくこの現象に遭遇していると思われます。なぜなら、iPhoneアプリは「まずいろいろタップすること」からアプリを使い始めるわけですから。ある種サプライズを仕込んでいたわけですね。

それと共に色々なキャラクターが画面を賑わしてくれます。こういうのもほんわかしていて楽しいですよね。触れば触るほどキャラクターが沢山出てきます。先ほどのシンプルな国旗風の画面からは想像できないほど、楽しい感じになっていますね。

そして、人と人の繋がりにこだわった

そして最後に一番感じたことはアプリを通じて人と人の「繋がり」に一番拘ったんだなと思いました。作者の @cqa02303 さんとの出会い、iPhoneBBSの明太子スレでの出会い、@gakushi さんとの出会いと明太子イラスト、そして、iPhone3Gすら発売されていなかったあの頃に @butuyokumania さんから提供されたブログアイコン。これらが一体となって、今の @nashiko さんを表す。それをネットで繋がっているiPhoneユーザーに対してアプリで表現したということではないでしょうか?だからこそ拘れたのではないかと思いました。

そんな「愛」に満ちたアプリ。恥ずかしがらずに使ってみてはいかがでしょう?便利に使えるだけではなく、そのアプリを作った方々の思いを理解できればそれは作品になります。そんな作品を鑑賞しようではないかということです。

それにしてもつくづく私が思うのは、これがiPhoneの世界だなぁと。こういうことが果たしてケータイ業界でも実現することでしょうか?ユーザーが意見を出し、デベロッパーが歩み寄ってくれ、みなが一体となってiPhone界を前に押し進めていく。iPhone3Gが発売されて以来、こういう貴重な体験が私自身もできて幸せに思います。ちょっと勇気を出してtwitterで人に絡んでみるところから始まることもあるのではないでしょうか?

実は、私はちょっと恥ずかしがりながら使ってみましたですよw

私も「愛」のあるレビューをこれから書いていかないといけないなと思いましたです。とうまく締めくくれればいいのですが、なかなか、なかなか。たまには暴走もしますし、暴言も吐いたりするかもなのですが、生暖かい目でよろしくお願い致します。

ちょっと裏技:
「なちこ」を触れて、巨大化した瞬間にスクリーンショットを取ると元に戻れなくなりますwww もう一回「なちこ」に触れると元に戻りますw (バグだったらすいません)

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