#Dpub4 でお渡しした「イベント名刺」に込めた考え・想い。
〜 私がネットとリアルを繋ぐために「名刺作成」でやったこと。
毎回オフ会とかイベント、セミナーで交換させていただいている私の赤い名刺をみなさんはご存じでしょうか?
こちらはの名刺は @foryouinc さんのご協力のもと作成したブロガー名刺でございます。基本的な事項はすべて書かれてあり、この名刺一枚で私と連絡が取れるように作成致しました。メイン名刺でございます。
今回、大阪で開催されたイベント「Dpub4」にて、初めて「イベント名刺」なるものを 前川企画印刷さん にて作成させて頂きました。ブロガー名刺ということで格安(両面カラー100枚で1800円とか他にはないのではないでしょうか?)で作成していただけますし、対応も迅速で満足できました。
Dpub4参加人数が100名オーバーだったわけですが、全員と挨拶するのは難しいだろうということで、100枚注文してみました。後でその名刺も紹介したいと思います。
名刺を交換すること
20120223181746 Photo by donpy
これまで多くのイベント等に参加させてもらって本当にたくさんの名刺を交換させて頂きました。私の場合は大切に保管しております。ただ、これだけの膨大な量から目的の名刺を探すことは果たして可能なのでしょうか?
そのために名刺リーダーで名刺をスキャンして Evernote で管理だとか、アナログ的に名刺ブックを作成して自分の思いでキレイに並べるだとか、みなさんそれぞれの整理をされていることと思います。ただ、私はずぼらなもので、そういうことはほとんどやっておりません。ただ置いてるだけ。
そもそも、名刺を交換することによって得られるものとは一体なんなんでしょうか?
名刺に含める内容を考えてみた
ここで私のメイン名刺に含まれている情報を整理してみたいと思います。
・ハンドル名 ・本名 ・ブログタイトル ・携帯番号 ・メールアドレス ・twitterアドレス ・Facebookアドレス ・ブログアドレス
完璧ですね。これだけの情報を含めた名刺を相手に渡せば私のすべてを知ってもらえますよね。内容的には確かにこれでいいのだとは思いますが、、
果たして本当にこれでよいのでしょうか?
その渡した名刺、相手の名刺入れに入ったきりあとは引き出しにしまわれて、はい、終わり。にはなってないでしょうか?あなたがもらった名刺を一体あなたはどうしているのでしょうか?
私は思うんですが、もらった名刺から手打ちでその情報を iPhone に入力することに凄く違和感を感じるのです。なんでここだけアナログなの?と言いますか。だからスキャナで取り込むんですかと。
そういう方向で考えるのではなくて、名刺を渡す意味というのは「相手に自分のことを覚えてもらう」ということが何より大事だと思うわけです。ですから、私は「即相手にアクションを起こしてもらえるような名刺を作りたい」と思ったわけです。
イベント名刺を作成しました。
というわけで、メイン名刺とは別に今回試験的に「イベント名刺」を作成しました。後から色々思うところもあったのですが、デザイン含めて2時間くらいで作ったものなので、大分ツッコミどころが満載になってしまいましたが、、
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こんな感じです。ものすごいシンプルなんですよね。ここに含められた情報は
・ブログ名 ・SNS用アイコン写真 ・QRコード ・イベント名
たったこれだけです。私の情報にアクセスする手段はこれだけしかないという未完ぷりに仕上げてみました。ポイントはその「未完」なところにあります。だいたい、この名刺もらって「え?誰なん?」ってなりますよね(笑)さすがに名前すら入れなかったのは失敗したなと思いましたが。
なぜイベント名刺を作ろうと思ったのか
いくらメイン名刺を作成したとは言え、ブロガー名刺なわけでございますから、連絡手段というのは常時変化していく可能性があります。
それに過去に名刺を交換させて頂いた方に「名刺交換をお願いできますか?」とはなかなか言えないではないですか?そんなときにこのイベント名刺があれば、このように相手に言うことができますよ。
「今回のイベント用に名刺を新しく作ってのでもらってやって下さい!」と。
で、お渡しする際にメイン名刺をちらつかせながら、
「あれ?過去にこちらの方お渡ししましたっけ?」とさりげなく聞くこともできますよと。もらった相手にとっては、漏れが少なくなりますし、もし過去にメイン名刺をお渡ししている方は改めて渡すこともできますし、メイン名刺の交換も省略することもできます。
何より「イベント名刺まで作るなんて気合い入ってますよね」と声をかけて頂くこともできますし、渡した相手が後からこの名刺を見たときにイベントごとに私の名刺をもらっているとすれば、「あー、あの人ね」と他の名刺交換させて頂いた方よりも印象深くなるのでは?と考えました。また先ほどの「誰よ?」はもらった相手の「次のアクション」を起こさせる機会になるわけです。
冒頭に述べた、「即相手にアクションを起こしてもらえる(可能性をもった)」を強く意識した名刺を作りたいと思ったわけです。
セルフブランディングの拠点について
先ほど「未完」がポイントだと言ったことについて。
まさにこのポイントが今回お渡しした名刺の一番の私の狙いでありました。自分なりのセルフブランディングを色々考えて、 @ttachi さんのセミナーを受けているときに私は今回の「イベント名刺」を思いつきました。
NSLセミナー ワーク2 自分のパーソナルメディア戦略を立案してみよう Photo by donpy
2ヶ月半暖めていたものを出せてよかったと思っております。
その未完を補完するものは「QRコード」でした。これがたった一枚のリアルでもらった「紙」と「ネット」を繋ぐ架け橋となってくれたのです。但しこの方法がベストではないと思ってます。これについては後述します。
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この名刺のQRコードを iPhone で読み込むと一体どうなるのか。お試しになった方もいらっしゃるかと思いますが、ここで再現してみましょう。
1.QRコードリーダーアプリを用意する
ちなみに QRコードリーダーは無料も多数ありますから探してみてはいかがでしょうか?私は有料ながらこちらのアプリをお勧め致します。
サクッと交換 – QR読み書き,写真とMAPの編集送信,顔文字,辞書登録,Bluetoothデータ交換 2.19
容量 : 10.3 MB
リリース日 : 2009/10/07
カテゴリ : ユーティリティ
価格 : ¥85
販売元: IT Solution CO.,Ltd.
AppStoreでの評価 : 4.5
AppStoreでチェック → サクッと交換 – QR読み書き,写真とMAPの編集送信,顔文字,辞書登録,Bluetoothデータ交換
2.名刺のQRコードをQRコードリーダーで読み込む
3.認識する。そこからSafariを開く
このステップを辿ると最終的に表示されるのはこのページです。
◇ about @CDiP
https://www.donpy.net/about
(via 覚醒する @CDiP )
そうです。誘導する場所はブログのプロフィールでした。ここを見れば名刺に含めるであろう内容がデジタル化されて詰まっています。そこでは話しきれない自分のことを代弁してくれるわけです。
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Twitterのフォローボタンとか、ブログのいいねボタンだとかを意識的に先頭に置いているのは、名刺からのアクセスを期待して、「その場ですぐにリアルとネット両方で繋がれる」かもしれないと期待したからでした。
あわよくば、
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上のメニューを呼び出して「ホーム画面に追加」などをお願いしたりしますと、
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相手の iPhone のホーム画面に名刺代わりにアイコンをねじ込んでもらえることもできたりするかもなのです。名刺渡すよりも効果的じゃないかと思ったりもしました。
実際に、ひとりでもこれを実践して下さる方がいれば、何もしないよりは得られるモノがあったということです。折角のリアルでの名刺交換を即座にネット上でのつながりとして作る事ができると考えれば、これ以上の方法はないのではないかと思ったりします。だからブログのプロフィールは超大事だと思いました。もし、ブログをお持ちでない方なら、 Facebook のプロフィールページをパブリック形式にして見られてもよい情報だけで固めて公開した上で QRコード を作成すればいいのではないかと。
さらに私は当日首から iPhone をぶら下げて、こんな画面を出してうろうろしていました。
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逆さになっているのは首から iPhone をぶら下げたときに写真が天地逆になるからです。
名刺切れとQRコードに興味を示して下さる方のためにこのようなこともやっていたわけです。
プロフィール大事
というわけで、名刺代わりに私はブログのプロフィールを使いました。自分を知ってもらえる最大のチャンスをみすみす逃す手はありません。やはりプロフィール大事。そしてアップデート大事。
さいごに
最後に反省点など。デザインはできるだけ @ttachi さんを見習ってブログのデザインイメージと似たような色使い、フォントにしてみましたが、もっとよくできそうです。イベント名刺なので、その都度アップデートできるのがイベント名刺のよい点だと思います。これを将来のメイン名刺のアップデートにフィードバックできればと思っております。
そして、何より今回のことを通して「名刺の意味」についてすごく考えさせられたのがよかった点です。
人に自分を知ってもらう「道具」として名刺はあります。
ですが、「名刺」があるから「覚えてもらえる」とは限らないんですよね。いかにして後で名刺をみてもらうか、見てもらうことで何か次のステップに進んで行ってもらう「仕掛け」が大事なんだと思いました。それは今回の QRコード が正解だとは思ってません。今後携帯デバイスが進化すれば、 Galaxy Nexus には既に搭載されている NFC機能を使った「Android BEAM」などを利用すれば、「NFCシール」を名刺に貼り付けることだってできますし、もっともっと紙としての名刺はデジタルデバイスと密な関係になっていけるのではないかと。
そして、何より、名刺以上にそれを交換するときに自分自身の「コミュニケーション能力」が一番大事だなと思った次第です。名刺交換する時間はそれほどありません。その時に自分が一体何を話すのかそれこそがプレゼンテーションなわけですから、その準備も大事だなと思いました。
これからのイベント、オフ会などの名刺作りの参考になれば幸いと思います。ほら、だんだんと名刺作りたくなってきたでしょ!QRコード入れたくなってきたでしょ!!ほらほら、作りましょうよ!!(煽ってます)
QRコードに組み込む URL にスキーム入れるような強者が出てくることを祈っております。色々なアイデアをみなさんなら思いつくと思います!
最後にこのような素晴らしい名刺を作成して下さった 前川企画印刷 様、ありがとうございました!
◇ ブロガー名刺
http://www.kobe-maekawa.co.jp/products/bloger.html
(via ブロガー名刺/有限会社 前川企画印刷(神戸市兵庫区) )
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