子にiPhoneを持たせる親としてできること【後編】
〜 iPhone4 設定ガイド編

2013/09/02まとめ

なんとかiPhone4を買ってくることに成功しまして、次は設定編です。

子にiPhoneを持たせる親としてできること【前編】 〜 iPhone4 購入編
https://www.donpy.net/notebook/matome/12880.html
覚醒する? @CDiP

前編はこちらからお読み下さい。

子供にiPhoneを持たせよう。そう決めるまであまり考えもしなかったことなんですが、実際に子供に持たせるとなると、色々考えねばならないことが出てきました。この際なので、iPhoneの基本機能を見直し、適切な状態で子供に使ってもらおうと色々設定してみた次第です。

これが正解だなんて設定はないと思われます。あくまで参考になればと思いエントリーしてみました。

設定する前に私が考慮した3つの要素。

買ってきたiPhoneを使い始めるにはどんなユーザーでも「初期設定」が必要です。
子供にもたせるiPhoneということで設定するにあたって考慮した点は3つです。その3点を機能させることができれば、そうは無茶な使い方もできないかなと。

フィルタリング

現在の通常のケータイで閲覧できる携帯サイトは特に私の住む兵庫県では規制が厳しく、フィルタリングサービスの利用を原則として保護者に義務付けられています。もう2年前のことなんですが。

子供の携帯アクセス制限義務化へ 兵庫県
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008121801000797.html
47NEWS(よんななニュース)

法制化されることとかフィルタリングそのものの義務化についての議論はひとまずここでは触れません。ただ私も親として、子供がインターネットを利用するに当たっての多少の閲覧制限はあってしかるべきものだと思っています。

iPhoneに実質的なフィルタリング機能が標準で実装されていない現実もある中で、子供に持たせるわけですから。その点も初期設定の考慮に入れました。

ネットコンテンツ、AppStoreの利用の制限

iPhoneを利用するに当たっては、AppStoreで様々なアプリをダウンロードして楽しむことこそ、iPhoneを利用する最大の価値であると考えています。しかしながら、カード利用で、いくらでもダウンロードできる環境を与えるわけには行きません。基本無料アプリのみのダウンロードを許すよう、アカウント取得を行いました。

またiPhoneには幸い「機能制限」という設定がありますから、それをできるだけ適切に設定してみました。また、アプリに設定されている年齢制限も考慮して、ダウンロードできるアプリそのものの制限も考慮しました。

いまどこ的な利用法

iPhoneにはせっかくのGPS機能とMobileMeの「iPhoneを探す」機能がありますので、利用できるよう設定してみました。

それでは、これからは順次iPhoneの設定を行っていきたいと思います。長文になりますが、最後までお付き合い頂けると幸いです。

(続きは折り込みます。)

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初期設定(1) 〜一括設定(Wi-Fiスポット設定とe-mail(i)アドレス設定)

まずはiPhoneでメールできることが第一ですので、メールアドレスの設定。そして、Wi-Fiスポットの設定を行っておきます。

私がiPhoneをはじめて買ったときはこんな親切なものはなかったと思います。Wi-Fiスポットの設定とかemail(i)の設定などが一括で行えるプロファイルが用意されています。

使用者本人がソフトバンクショップに同行すれば、店員さんがすべてやってくれる設定みたいですよ。

まず、Safariを立ち上げ、ブックマークから「MySoftbank」を選択します。

MySoftbankページが表示されたら、一番下までスクロールさせて、「ソフトバンクWi-Fiスポット」をタップして設定に入りましょう。

そこから一括設定を選択するとちょっと小さい文字のページに飛びます。そして(設定開始)のリンク(真ん中)をタップすると設定がはじまります。

プロファイルのインストール画面です。「インストール」をタップすることでプロファイルのインストールが開始されます。途中、e-mail(i)の設定画面も表示されますので、お子さんがいるときにやるのがよろしいかと思われます。後から実行しても大丈夫のようです。

また、このプロファイルのe-mail(i)設定は便利です。iPhoneの「メール」設定も一括して自動設定されます。

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このように新しいメールアドレスを入力して、確認後「変更」ボタンを押すだけです。すると…

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ちゃんと設定内のメール設定に反映されています。パスワードも自動で設定されているようです。

初期設定(2) 〜MMS 設定

MySoftbankにて設定することができます。MySoftbankへのログインには多少の登録作業が必要です。

MySoftbankの新規登録方法

少々めんどくさいんですが、手順通りやれば誰でも簡単にできます。

Safariから設定します。Safariを立ち上げ、ブックマークから「MySoftbank」をタップすると、接続されます。そこで、「ログイン」を選択して、次のページでは、「初めてお使いの方」をタップします。

携帯電話番号とさきほど店舗で登録した4桁の数字のパスワードを入力して、「パスワードを確認する」をタップします。すると即座にSMSが飛んできます。右の画面がSMS受信画面です。「表示」をタップしましょう。

SMSの内容が表示されています。ここにある指示に従ってリンクをタップしましょう。すると「MySoftBank」のページへ飛ばされ、「MySoftBank」の利用規約の同意を求められるページが表示されます。「次へ」をタップしましょう。

MySoftBankページが正常に表示されました。ここから、MMSのアドレスや、e-mail(i)のアドレス設定。パスワードの変更なども行えるようになりました。

MMS のアドレス設定

それではメールアドレスの設定を行いましょう。iPhoneは特殊で、MMSというメッセージサービスとパソコンのようなe-mail機能を併せ持っています。その違いは子供に説明することもないかと思い、私は「とりあえずMMSを使ってね」と言いました。

いずれの設定もほぼ同じですので、今回は MMSアドレスの設定のみ解説いたします。

MySoftBank内に「メール設定」という場所があります。スクロールして探せばすぐに見つかると思います。今回はMMSアドレスの設定を行いますので、「メール設定(MMS)」を選択します。

すると、設定メニューが表示されます。「メールアドレスの変更」の右にある「変更する」をタップします。

ここに新しい任意のメールアドレスを入力して設定を完了すれば大丈夫です。

カメラロール-2002 カメラロール-2003

MMSアドレスが登録できたら、一応、「設定」の「SMS/MMS」からMMSアドレスを設定しておきましょう。この設定の意味がいまだによくわからないんですけども。今日のこの記事を書くまで自分のMMSアドレス間違ってましたから、ここを設定しなくても別に問題ないのかもしれません。

初期設定(3) 〜その他iPhone「設定」アプリからの設定

カメラロール-2000 カメラロール-2001

着信音とか画面の明るさなど色々な設定ができます。設定アイコンを子供に見せながら、適切に設定すればよろしいのではないかと思われます。私は特に触りませんでした。

フィルタリング設定

Safariの代わりに「Yahoo!あんしんねっと」を導入する。

Yahoo!あんしんねっと 1.1.0
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料
販売元: Yahoo Japan Corporation
AppStoreでチェック → Yahoo!あんしんねっと – Yahoo Japan Corporation

ではぼちぼち本題へ。

最初に挙げた3つの要素を満たすためにまず「フィルタリング」では、Safariの代わりに「Yahoo!あんしんねっと」というアプリを選択しました。それで完璧というわけではありませんが、Safariは事実上まったくフィルタリング機能は働きませんのでそちらを使わせるよりもこちらの方がまだ安心というレベルなのかもしれません。

上のように設定により年齢にあったフィルタリング機能を働かせることのできるブラウザアプリのようです。Safari連携などは死んでしまいますが、こちらを選択してみました。問題あるようならそのとき考えたいと思います。

iPhoneの「設定」から「機能制限」として「Safari」をOFFにする。

というわけでせっかくのブラウザをインストールしたので、Safariを消しましょう。

iPhoneの「設定」アイコンから「一般」を選択します。その中の「機能制限」を選択しましょう。そして、「機能制限を設定」を選択。

すると、パスワードが要求されますので、忘れないよう設定しましょう。そして、Safariを「オフ」に設定すると完了です。これでホーム画面からSafariが消えました。

「iPhoneを探す」機能を実装させ、「いまどこ」的な使い方をする(要MobileMeアカウント)

せっかくのGPS機能ですから、子供がどこにいるかわかるように設定しておきたいところです。iOS4.2からは無料で「iPhoneを探す」機能を利用できるようになりました。(但しiPhone4のみ)MobileMeアカウントを事前に取っておく必要がありますが、今回は割愛させて頂きます。AppleIDがあればそれをMobileMeアカウントとして代用できます。

詳しくはこちらをご覧頂ければと思います。

「iPhoneを探す」機能をセットアップ
http://www.apple.com/jp/iphone/find-my-iphone-setup/
アップル

こちらでアカウントを取得できたら、このiPhoneに情報を登録しましょう。

iPhoneホーム画面にある、「設定」アイコンをタップして、その中の「メール/連絡先/カレンダー」をタップします。画面が遷移しますので、「アカウント追加」を選択。

そこで、あらかじめセットアップしたAppleIDアドレスとパスワードを入力すると

「iPhoneを探す」という項目だけをONにして、他は全部チェックをはずしましょう。「許可」をタップすれば設定完了です。これで自分のiPhoneとかパソコンから子供のiPhoneの場所がわかるはずです。後述しますが、「アカウント変更」を機能制限で禁止することでこの機能を勝手にはずすこともできなくできるようになりますので、併用をお勧め致します。

iPhoneから場所を確認するには、「iPhoneを探す」アプリを利用しましょう。

iPhoneを探す 1.1
カテゴリ: ユーティリティ
価格: 無料
販売元: Apple Inc.
AppStoreでチェック → iPhoneを探す – Apple Inc.

その他の機能制限について

さきほどもちらっと触れましたが、iPhoneの基本機能として「機能制限」という項目があります。他の制限項目についても、吟味して設定してみました。

・「アカウント」はフリーアカウントなどで自由に増やせる可能性がありますし、MobileMeの設定も変えさせたくないので、変更の許可は与えていません。

・「App内の購入」については後述しますが、AppStoreからは無料アプリしか買えないようにしますが、念のためこちらもOFFにしといたほうが良いかもしれません。

・「GameCenter」についてはとりあえず制限を加えませんでした。何か問題があるようなら対処したいと思ってます。

・「ムービー」・「アプリケーション」については該当年齢に沿った設定をしてみました。こちらはかなり細かい設定がありますので、是非確認してみて下さい。

・「Appの削除」についても許可しない方がいいかもしれませんね。増えすぎた場合にこちらで削除する手もありますが、そこまで面倒見切れないので、放置(汗)

こんな感じで設定してみましたがいかがでしょうか?

AppStoreの利用について

完全にAppStoreを封印することもできるわけですが、せっかくのiPhone。これまでiPadなどでも親しんでいる子供にアプリの楽しさを与えないのももったいないと私は考えました。基本は完全開放なんですが、じゃんじゃん新作アプリを買われてはこちらが破産してしまいます。

ですので、カード登録せずにiTunesアカウントを取って、必要があれば、iTunesカードからチャージしていけばよいかなと思い、そのように新規アカウントを取得しました。Appleのサイトに解説ページがありますのでそちらを参照いただければと思います。

クレジットカードを使わずに iTunes App Store アカウントを作成する方法
http://support.apple.com/kb/HT2534?viewlocale=ja_JP
Apple

指示に従って、アカウントを作成し、そのアカウントをiPhoneに登録します。

こちらのページはなかなか詳しくて、iPhoneからiTunesアカウントを作成する方法も書かれています。読んだことない方は是非読んでみて下さい。PCのiTunesなしでも今はiPhoneのみで完結できますよ。

これで、残高0円のアカウントが作成できました。しばらくは無料アプリを楽しんでもらおうと思います。

蛇足ながら解説も書いておきます。

Storeへのログイン方法

StoreへのログインはiPhoneの「設定」アイコンから「Store」を選択してAppleIDを入力する方法もありますが、ここでは、「AppStore」アイコンからの設定方法を紹介しておきます。

カメラロール-1996

「AppStore」アイコンをタップして起動させ、左下の「おすすめ」タブをタップします。

カメラロール-1997 カメラロール-1998

そして、一番下までスクロールさせると「サインイン」というボタンがありますのでそれをタップ。画面が遷移して、AppleIDとパスワードを入力するウインドウが表示されますので入力するとログインできます。

iTunesにチャージしたいときは。。

カメラロール-1996 カメラロール-1999

先ほどのStoreへのログイン方法とほとんど同じです。先ほど同じく、「AppStore」アイコンをタップし起動させ、「おすすめ」タブをタップして画面一番下までスクロールさせます。そこで出てくる「コードを使う」ボタンをタップします。

そうするとコード入力画面が表示されますので、そちらを入力。右上の「コードを使う」をタップしてチャージできます。

おまけ:アドレス帳の移行

ソフトバンクにて旧ケータイの持ち込みをして、データをサーバーに登録しておくと、アドレス帳の復旧が便利なようですが、私はいつも「Abloader」というアプリを使ってアドレス帳の移行をしています。

ABLoader(携帯アドレス変換) 1.4.0
カテゴリ: ビジネス
価格: ¥230
販売元: Yutaka Kusajima
AppStoreでチェック → ABLoader(携帯アドレス変換) – Yutaka Kusajima

旧ケータイからSDカードへアドレス帳のエクスポートを行い、それをMacからiPhoneに転送するという方法です。過去にこのアプリのレビューも書きましたので、よろしければ参考にしてみて下さい。

iPhoneにドコモケータイのアドレス帳をインポートできた
https://www.donpy.net/apple/iphone/786.html
覚醒する? @CDiP

このアプリを使う上での注意点は転送するPIMファイルをどこに置くか、なんですよね〜。Macの場合はユーザー名フォルダ(正式に何て言うのか知りません)にPIMファイルを置くと転送できます。Windowsの場合はファイルをデスクトップにおいて、コマンドプロンプトから「cd desktop」とカレントディレクトリを移動させておけば転送できますです。

そして一番大事なこと。

何より、この設定の最後、子供にiPhoneを渡すときに約束をしました。

「ケータイが元でトラブルや喧嘩が起こるような事があれば即刻取り上げるからね。大事に使いなさい。落として割っても修理はしませんよ。」

という内容です。

あくまでもケータイは緊急時の連絡が最優先で持たされているということを子供に自覚させることが何よりも一番大事なことです。ケータイを持たせている親の考えを無視して自分の遊び道具として使っているのなら持たせないよという親の姿勢を最初に見せておくことが一番大切だと思います。

それを分かった上で有用に使ってもらえればこれ以上の道具もないわけで。ルールという枠組みの中である意味危険な道具を使わせることは子供のこれからの将来を考えた上でもリスクを冒す意味はあるなと思い、今回iPhoneを持たせることにしました。

設定等まだまだ抜け目はあるかもしれないのですが、iPhoneを通じて、親子の会話も増えたらいいなぁとか、色々夢が広がっているところです。近々、娘1号のケータイも解約月を迎えて、さらにもう一台iPhoneが増えるかもしれません。その備忘録としてエントリーさせていただきました。

ここで触れた以外の問題点であるとか、お勧め設定などございましたらぜひぜひ未熟な私にご教授願えたらありがたいです。

長文乱文失礼致しました。最後まで読んで下さってありがとうございました。何かのヒントになれば幸いです。

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