iPhone 新OS「 iOS4 」ついにリリース!
〜 目玉機能・新機能・変更点まとめ

2013/09/26

ユーザー待望のiPhoneOSのメジャーアップデートが約1年ぶりに行われました。iPad発売直後の4/9にiPhone4.0の発表会があり、WWDC当日のGM Seed版を経ての正式リリースです。長かったですね。

30A230C330D730EB - iPhone - 65B030573044iOS 430BD30D530C830A630A730A230A230C330D730C730FC30C8306E6A5F80FD309230547D394ECB3057307E30593002

発表会での発表以外にもリーク情報など沢山の情報が出てきましたが、実際の正式版は一体どうなんでしょうか?

skitched-20100622-005422.png skitched-20100621-235546.png

リリースされたばかりのiOS4の魅力と共に、新機能と iPhone OS3.x との違いについてまとめてみました。あくまでも、私個人での調べなので全ては網羅できていないとは思いますが、参考になれば幸いです。なお、現時点ではiPhone4がまだ発売されていません。iPhone4のみの新機能については後日、新機種を入手し次第報告したいと思ってます。

(なお、このエントリーはiPhone3GSにインストールしたiOS4についてのレビューです。)

5つの目玉機能

数々の機能追加で100以上の機能追加が行われた今回のiOS4。その中でも特に目立った機能追加としては下の5つが挙げられます。iAdsに関しては現状まだ何もわからないので割愛致します。(こちらも広告がOSレベルでサポートされたという意味では革新的な機能だと思いますが。)

マルチタスク機能(3GS/4)

何と言ってもiOS4の目玉機能と言えばこちらの機能でしょう。これまでサードパーティアプリに許されていなかった、マルチタスキングがついに解放されました。マルチタスクと言うと、WindowsとかMacの同時にアプリを何個も動かして、画面を切り替えながら使うというイメージが湧いたりするわけですが、iOS4の場合のマルチタスクは少し様相が違って見えますね。

iOS 4のマルチタスクは可動中と一時停止の2つによって動作し、メモリーに保持出来るアプリケーションに関しては可動状態を保ち、それ以外は一時停止状態をとるんだそうです。大部分のアプリは、一時停止状態となり、継続され続けたままだとディスク容量には関係なく、メインメモリー容量に依存してアプリは終了するようです。

同時にアプリを使うというよりもアプリの切り替えを快適にするという意味合いが強いようです。

skitched-20100622-000600.pngskitched-20100622-005510.png

今までのアプリの切り替えは一度起動中のアプリをHOMEボタンを押して終了した上で、次に起動したいアプリのアイコンをタップすることで起動していました。今回のマルチタスク機能が解放されたことで、ホームボタンをダブルタップすると上のSSのようにマルチタスクバーが表示されて切り替えができるわけですね。目的のマルチタスク対応のアプリを選択すると状態を保持した状態で呼び出せます。これは大きな時間短縮になりますよね。

可動状態で保持したアプリに許された動作制限があり、現在の時点で何から何までできるのかは対応アプリが少ないので私も把握しきれていません。簡単な例で言えば、ゲームを途中中断して後から再開できるなどの簡単なものから、バックグラウンドで何か作業をさせるなどの用途も出てくるのかもしれませんね。何にしても今後の対応アプリが楽しみです。

これがアプリ切り替え用のマルチタスクバーです。各アプリの起動状況がこちらに表示されるわけですが、実はバーのトップから右フリックすると「画面回転防止」と「iPodコントロール」バーがあります。こちらで、簡易的なiPodのコントロールができたり、Safariなどでの意図しない画面の回転を防ぐことができるようになりました。ハード的なスイッチではなくソフトウェアスイッチはうれしい限りですね。素晴らしいです。

フォルダ機能(全機種)

ユーザーさんの多くが楽しみにしている機能がこの「フォルダ機能」ではないでしょうか?これまでのOSでは、ホーム画面に表示できるアプリの数は180個(16個x11画面+ドック4個)と制限されていました。ホーム画面にフォルダを設定出来ることで、各フォルダに12個のアプリを収納できますので、一気に2160個ものアプリを管理できるようになったというわけです。ほんと凄いですよね。

フォルダにひとつのテーマで固められることから、使わないのに削除できないデフォルトアプリなどを固めることも可能です。便利ですね。

iTunes

しかも、iTunes9.2からはフォルダ管理を行えるということで、PC/Macからのホーム画面編集もやりやすくなったのではないでしょうか?

壁紙機能(3GS/4)

os4004 os4005

ホーム画面に個性をというユーザーの多くの要望が叶った形でしょうか?iPadでも既に実装されています、「壁紙機能」がiPhoneにもやってきました。これはうれしいユーザーさんも多いのではないでしょうか?

skitched-20100622-002752.png

ロック画面とホームの壁紙を別々に設定することができるようになっています。設定の[壁紙]から選択できますよ。これで、壁紙のダウンロードサイトなどはかなり盛り上がるのではないかと期待されます。iPad用の壁紙もある程度流用できそうですので、興味ある方は下のリンクから探してみてはいかがでしょうか?

【iPad壁紙 – 厳選リンク】iPad Wallpapers – Games
http://blog.nobon.boo.jp/?eid=902935
Blog!NOBON ::

GAME CENTER

こちらは、SNS的なゲームコミュニティとでもいいましょうか?これがOSレベルでサポートされました。既存のOpen Feintの様なゲームだけではない一大コミュニティが誕生したということで凄く期待していますが、今のところ、ユーザー登録ができるくらいですね。今後に期待ですね。

Bluetoothキーボードのサポート

DSC_1950

iPhoneへの入力スタイルにキーボードが追加されたのは面白いですね。iPhoneで長文編集するのもこれがあればよいですね。iPadとiPhoneの共用でキーボードを持ち歩くのもアリではないでしょうか?設定によってはかな入力もできるんですかねぇ?テンキー入力を選択すればできそうには見えますが、私の環境ではうまくいきませんでした。

iOS4の設定項目にも新要素が盛りだくさん!

設定アプリの設定できる項目がかなり変更されています。

[壁紙] 設定項目が変更

os4005

前述の通りです。

[一般] – [ネットワーク] に モバイルデータ通信 ON/OFF が可能に

skitched-20100620-153955.png

3Gのパケット通信の制御はこれまでちょっとややこしい方法を取る必要がありましたが、このスイッチ一つで、切り替えが可能になりました。ポケットWi-Fiなどを併用してiPhoneでのパケット利用を制限している方にはオススメの機能ですね。なお、3Goverのパケット使用量は [設定] – [一般] – [使用状況] 内の「モバイルデータ通信の利用データ量」に記録されていますので確認はこちらで。

[一般] – [位置情報サービス] で詳細設定が可能に

skitched-20100622-003020.png

今回マルチタスクで位置情報をバックグラウンドで監視できるようになったため、以前は位置情報サービスそのもののON/OFFのみ設定可能だった項目が、アプリごとにその設定のON/OFFを閲覧、設定出来るようになりました。なお、位置情報サービス利用中はホーム画面上部のステータスバーに位置情報利用中のアイコンが表示されるようになりました。

[一般] – [ホーム] 項目が削除されて [Spotlight検索] の項目に。

skitched-20100622-003650.png

ホームボタンのダブルタップがマルチタスク操作に置き換えられたことを受けての設定項目の変更があったようです。今まで電話アプリはダブルタップで起動させていた私ですが、ちょっとこのあたりは不便になったなぁと。なお、ホームボタン長押しは音声コントロールです。ダブルタップ長押しなどで対応してもらえたらよかったのにと思いました。

[一般] – [ パスワードロック ] 設定項目が充実しました。

skitched-20100622-003803.png

これまで任意の4桁の数字でしか設定出来なかったパスワードロック設定がより細かく設定出来るようになりました。セキュリティも向上しましたが、くれぐれも設定したパスワードをお忘れにならないようにお願い致します。

[一般] – [日付と時刻] から 時刻の自動設定ができるようになりました!

skitched-20100622-003831.png

以前から絶対実現してもらいたかった自動時計合わせの機能がiPhone単体で可能になりました。これで時計がずれるなどの不具合も解消しますね。うれしい変更です。

[一般] – [キーボード] から、ユーザー辞書を編集できるようになりました!

3.0までは「My 辞書登録」などのアプリを使うことでしか辞書機能を使えませんでしたが、今回はOSレベルで対応して下さったようです。ただ、辞書の内容を同期する項目が見あたらないのでiPhone単体で完結するものなのかもしれません。「My 辞書登録」アプリなどの連絡先を利用した辞書アプリでは Mobileme利用においては自動的にクラウドに辞書登録内容がバックアップされるのでそれはそれで便利だったのですが、こちらはどうなるのでしょうね?

何にしても、アプリなしで辞書登録ができるのは素晴らしいことですね。

[設定] – [アクセシビリティ] デフォルトで使えるように機能強化

iTunesを使っての機能ON/OFFで実装されていた、「アクセシビリティ」機能がデフォルトで使えるようになりました。ホームのトリプルタップ機能もここに含まれているようです。ボイスオーバー、拡大縮小、テキストの拡大、反転などの機能が盛り込まれています。

[設定] – [メール/連絡先/カレンダー] から メールのスレッド表示に対応

skitched-20100622-003921.png skitched-20100622-025705.png

メールの返信等をスレッド表示にできる機能が追加されています。非常に見やすくなったと思います。

[設定] – [Safari] – [検索エンジン] から デフォルト検索エンジンに「Bing」が選択可能に

skitched-20100622-004026.png

検索エンジンはこれまでGoogleとYahooだけでしたが、今回よりBingが利用できるようになっています。デフォルトエンジンを設定出来る選択肢が広がるのはよいことですよね。

iPhone3.0からのデフォルアプリの変更点について

以上の新機能に加えて既存のデフォルトアプリについても色々と変更がなされています。その中に新機能もあったりしますので、こちらで紹介したいと思います。ただ、変更点が多すぎて、私ひとりでは網羅しきれません。他の情報が入り次第、追記という形で盛り込んでいきたいと思ってます。

メールApp

今回のアップデートで個人的にかなり嬉しかったのが、「メール」アプリの強化です。私は複数のメールアカウントをiPhoneで管理していますので、それを一元化できないかなぁといつも思っていましたが、それが実現した形ですね。これまでの使い勝手に加えて、受信トレイの統合化がなされてより使いやすい「メール」アプリになっています。

skitched-20100622-025823.png skitched-20100622-025705.png

統合された受信トレイが非常にいい感じです。これでメールの見逃しもなくなるかもしれません。それ以上にアカウントごとにメールのtopに戻るといった無駄な操作がなくなるのが一番うれしいです。

また、設定項目から「スレッド」表示にも対応しています。

iTunesApp

skitched-20100622-004207.png skitched-20100622-004234.png

実はこれ凄い変更ではないでしょうか?同期された曲などについては、On the goで曲目を編集できてはいたんですが、今回は On-The-Go は廃止され、プレイリストの直接編集が可能になりました。プレイリストの追加、曲の追加、削除、曲順の変更もできるようです。これはうれしいですね。

まだまだ使い込みが足りないので、まだまだ変更点はありそうです。

写真App

skitched-20100622-004332.png skitched-20100622-004359.png

アルバムと撮影地で写真を閲覧できるようになりました。噂では「人」でも並べ替えられるみたいなんですが、私の環境ではできていません。カメラappの位置情報機能をONにして写真を撮ることで撮影地ごとに並べ替えられる便利な機能です。

期待された画像の回転や編集機能は実装されなかったようですね。

カメラApp

デジタルズーム機能が追加されました。デフォルトアプリでできるのがうれしいですよね!

そして、動画撮影中にリフォーカスができるようにもなってます。これで動画撮影がさらに楽しくなると思います。

その他気づいた変更点など

以下は気づいた点を列記してみます。

入力切り替えボタン長押しで文字入力パレット切り替えができるように

skitched-20100622-004632.png

長押しするとこんな画面が出てきます。キーボード切り替えの画面と同一ですね。

入力パレットに顔文字ボタンが!

skitched-20100622-004700.png skitched-20100622-004730.png

なんと、テンキー入力の「大/小」のボタンがデフォルトで顔文字ボタンになっています。これはうれしい!

なぜか写真のコピーが5枚までしかできない

skitched-20100622-004758.png skitched-20100622-004826.png

大量にPastebotで転送している私にとっては困った事態です。5枚以上選択するとなぜか、削除しかできなくなるんですよねぇ。。なんとかならないものだろうか。

微妙にテキスト表示の行間が大きくなっている

skitched-20100622-004910.png skitched-20100622-004943.png

左が3.xで右が4.0です。微妙に行間が変わっていますね。
なんとなく間延びした感があるわけですが、これはこれで見やすくなったように思います。なお、すべての場合にこういう行間になるわけではないので、悪しからず。

アプリの強制終了は健在

ただ、最初のうちはマルチタスク関連での不具合も多くでそうです。その際は「アプリの強制終了」でアプリを終了させるといいかもしれません。スリープオン/オフボタンを長押しして、電源オフのバーを出した状態で、HOMEボタンを7,8秒間押し続けると(長押し)アプリが強制終了します。これは3.0時代からのお馴染みのTipsですね。SSはあの画面では撮れないんです。すいません。説明がわかりにくいかもしれません。

3GSでiOS4を使ってみて

3.0リリース直後にあった、もっさり感はなく結構サクサク動作しています。全体的にキビキビした動きで予想以上に良い印象を受けました。

様々な機能追加などもありましたが、やはりホームボタンダブルタップによるアプリの切り替えが今後便利になっていくんだろうなと。どんどんマルチタスクに対応して頂ければと思います。

結論を言いますと、3GSユーザーにもiOS4はインストールして損はないと言えます。

但し、現時点では動作しないアプリなどが一部見られたりしています。今後のアップデートで対応されるとは思いますが、その点十分留意の上でのアップグレードすることをオススメ致します。ますます便利なiPhone生活が始まったといった感じで色々なTipsがこれから出てくると思うとワクワクしますですよ。

長文にお付き合い下さいましてありがとうございました!