【AIと遊んでみよう】まだ何も始まってないのに、もう「滅!」——M!LK「好きすぎて滅!」の快感構造

AI

AI と音楽の話をしていました。

いや、最初からそんな立派な話をしていたわけではないんですけどね(笑)

ほら、最近の曲って、聴いて気持ちよくなるための構成が、かなりシステム化されているように感じませんか?Aメロがあって、Bメロで少し盛り上げて、サビで一気に解放する。2番では同じ流れをもう一度たどり、途中で少し変化を入れて、最後は大サビへ・・・みたいな。

もちろん全部が全部そうではありません(むしろ最近はそこを崩してる曲多いですね)が、聴く側が気持ちよくなれる順番というものは、かなり研究されているのではないかと。

だったら、その「気持ちよさ」を中心に曲を見てみたらどうなるんだろう?みたいな。

AIと話しているうちに、期待、蓄積、解放、反復、変化、余韻……と、曲の中にある「気持ちよさ」の部品が次々に出てくるんですよね。

あれ? これ、実際に売れている曲でやってみたら面白いんじゃない?

最近の私のブームは「なら AI に投げちゃえw」です。

気づけば AI とふたりで、いまどきのヒット曲を選び始めていました。ということで、勝手に「曲の快感構造」と名付けて、AIと一緒に解析してみることにしました。

まあ、シリーズ化するつもりもありませんが、今回は、M!LKの「好きすぎて滅!」を選んでみました。

ええ。うちの奥さんがよく聞いているからですよ。そばで聴いてて私もハマった曲でもあります(笑)

始まった瞬間、もう「滅!」

一般的な曲の構成を、期待を高めてサビで解放するものだと考えるなら、この曲は少し様子がおかしい。

冒頭からいきなり、あの強烈なフレーズが飛び込んできます。

まだこちらは何の準備もできていません。

ところが曲のほうは、すでに「好きすぎて滅!」まで到達している。早い。あまりにも早いw

イントロで世界観を説明して、Aメロで少しずつ引き込んで……というより、最初に一発大きな刺激を入れて、つかみはOK!

最近はスマホで曲を聴くことも多く、気に入らなければ数秒でスキップされちゃいますよね。その数秒を待ってもらうのではなく、最初の数秒に「滅!」を置くというこの策士ぶり。

いきなりクライマックスを見せているようでいて、曲はここから普通に始まるんですね。

音楽も可処分時間を奪い合っている?

ここは、この曲がいまの時代に合っていると感じる大きなところです。

昔より私たちの自由な時間そのものが減ったのかどうかはわかりません。ただ、その時間に選べるものは、間違いなく増えました。

音楽を聴いていても、同じスマホの中にはSNSがあり、動画があり、ゲームがあり、ニュースもあります。通知まで飛んできます。

一曲を最後まで聴いてもらえることが、最初から約束されているわけではありません。

つまり現在の音楽は、ほかの曲だけではなく、SNSや動画を含めたあらゆるコンテンツと、私たちの可処分時間を奪い合っている。

その中で「好きすぎて滅!」は、気持ちよくなるまで待ってくださいとは言わない。再生された瞬間に、いちばん強い言葉と音を出してくる。

しかも、そこで全部を使い切るのではなく、その後も短い間隔で次の刺激を入れ続けます。

曲が短くなったというより、快感が届くまでの時間が短くなった。

この曲の速さや情報量は、単なる賑やかさではなく、SNS時代の時間感覚に合わせた構造にも見えてきます。

一つの大きな山ではなかった

改めて聴いてみると、この曲は一つの大きなサビだけで気持ちよくさせているわけではないようでした。

テンポは速く、歌い手や声色が次々に変わります。短く強い言葉が入り、細かな「キメ」が続き、こちらが一つの刺激に慣れる前に、もう次の刺激へ移っている。

「Crazy」という言葉の反復もそうですし、最後を「滅!」の一音で切る気持ちよさも強烈です。

長い時間をかけて一つの頂点へ向かうというより、数秒で完結する小さな快感が、曲の中にいくつも並べられているように聴こえます。

だから、一度聴いただけでも断片が頭に残る。

しかも、その断片だけをもう一度聴いても成立する。

ショート動画で一部分だけが使われても、その数秒の中にちゃんと始まりと終わりがあるんですよね。

一曲を聴くための三分を先にもらうのではなく、まず数秒で快感を渡して、その数秒を積み重ねながら最後まで連れていく。

懐かしいのに、やっていることは新しい

面白いのは、音の一部には昭和歌謡のような懐かしさも感じるところです。

作曲・編曲を担当した浅野尚志さんも、リリース時に「どこか懐かしいあの感じ」と触れています。

ところが、その懐かしいメロディーの周りには、現代的な速度と情報量が詰め込まれている。

覚えやすい歌謡曲的な旋律を土台にして、声、言葉、リズム、キメを細かく切り替え続ける。知っているような気持ちよさなのに、聴いている最中はまったく落ち着きませんw

懐かしいメロディーと、次々に刺激を送り込む現代的な構成。

この組み合わせが、幅広い年代に引っかかる理由のひとつなのかもしれません。

「好きすぎて滅!」は最小単位なのかもしれない

「好きすぎて滅!」という言葉だけを取り出すと、わずかな文字数の中で、感情が上がり切って、そのまま消滅しています。

好き。→好きすぎる。→もう耐えられない。→滅!

この一連の流れが、一瞬で終わる。

曲全体の中にある快感構造が、このタイトルだけですでに完成しているようにも見えます。

最初から最後まで聴いて気持ちいいのはもちろんですが、それ以上に、数秒ごとの部品がそれぞれ気持ちいい。

だから繰り返し聴けるのか。だから短く切り取っても強いのか。だから公開から時間が経っても、ストリーミング上位に残り続けているのか。

一曲を大きな一つの流れとして考えていたところへ、数秒単位の小さな流れが大量に見えてきました。

次にこの曲を聴いたときも、おそらく冒頭の「滅!」で捕まります。

わかっているんですけどねw

おまけ

いやー朝からくだらない疑問に付き合ってくれる AI 、すばらしいですね。これからもなんでも投げてみようと思いましたw

ただ、こういうのほんとはあんまり好きじゃない。っていうのも曲って感情に任せて聞いているものなので、これをわざわざ言葉にして説明するって、お笑いで言うボケとつっこみを説明している感がすごいんですよね。

これは興ざめですね(汗)

なので、これはシリーズ化はないと思います。ただ面白そうと思ってやりましたが、結論はこれでした(笑)

エントリーしたあとに一緒に作業してた AI に記事を食わせてみたら感想とか言ってくれて私的には二度おいしかったです。

ではまた。

参考


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